自分のバットが欲しい!買って!!
ずっとチームに借りてるわけにもいかないし、買ってあげたいけど何が良いのかしら??
まだ低学年だから金属製の軽いバットが良さそうかな。高学年になったら複合バットを買ってあげよう!
少年野球をはじめるとまず最初に道具選びに悩むのではないでしょうか?
特にバットはいろいろな種類があってどれが自分の子供に合っているか?すごく迷っていると思います。
適正なバットの選び方はメーカーによって違っていたり、インターネットでも情報がバラバラだったりするので本当にどれが良いのかというのが見つけにくいです。
実際に私も息子が野球を始めるときにバット選びに悩み、色々と調べて購入した経緯があります。
現在、息子は小学4年生で少年野球に所属し、私自身もその少年野球チームでコーチとして実際に現場に立って子供たちを指導しています。
この記事では、バットの種類や、バットの選び方、低学年、高学年別でのおすすめバットを紹介していきます。
この記事を読むとお子さんに合ったバットを選ぶことが出来るようになります。
少年野球ライフおすすめバット
低学年:長さ、重さの合った金属製バット
高学年:ビヨンドマックスレガシーをはじめとした複合(FRP製)バット
少年野球用バットの選び方
少年野球用のバットには様々な種類があります。
子供の身長や体重、バットの振り方などで、どのようなバットを選ぶべきかが変わってきます。
長さ、重さ、素材、バランスからお子さんに合ったバットを選んであげましょう。
少年野球用バットの長さ
バットの購入で一番考えなければいけないところはまず長さです。
身長によって適正の長さが決まっているので、それに合わせて購入しましょう。
体格などによって多少変わってきますが、子供自身がバットをちゃんと振れることが大事です(長すぎて振った時にフラついたりしない)。
近年は推奨の長さより長いバットを使う傾向が強くなってきていますが、それはしっかりバットを振れていることが前提になります。
特に低学年の時は推奨の長さのバットを購入する方が良いでしょう。
バットの長さ | 身長目安 | 学年目安 |
---|---|---|
64cm~70cm | 110cm~120cm | 小学1~2年生 |
70cm~76cm | 120cm~140cm | 小学3~4年生 |
76cm~80cm | 140cm~150cm | 小学5~6年生 |
80cm~82cm | 150cm以上 | 小学5~6年生 |
少年野球用バットの重さ
体が大きくなってくるとその子に合った重さのバットを購入する必要があります。
一般的にバットが重くなればなるほどよく飛びますので、重くてもバットが振れるなら重い方が良いです。
ただ、小学1,2年生ではしっかり振り切ることが大事になってくるので、軽いバットから購入したほうが良いでしょう。
体格は人それぞれですが目安をまとめますので参考にしてください。
バットの重さ | 身長目安 |
---|---|
350g~450g | 110cm~120cm |
380g~480g | 120cm~135cm |
400g~550g | 135cm~145cm |
500g~600g | 145cm~155cm |
600g~650g | 155cm~160cm |
少年野球用バットの素材
ここが一番悩むポイントかもしれません。
バットには色々と素材の種類があり、その種類によって打感や反発力などの違いがあります。
バットの素材には大きく分けて、金属製、木製、複合(FRP製)があります。
その違いを解説していきます。
金属製バット
金属製の中でも、ジュラルミン製やアルミ製などの種類があります。
バットは元々木製でしたが、野球が普及する上で経済性が求められてきたため、金属製のバットが開発されました。
そのため、木製に比べて耐久性があり、経済的に非常に優れています。
金属製は木製に比べて硬いため、ボールを強く速くはじき返すことができ、飛距離も伸びます。
また、金属製は木製に比べて強くはじき返すことができるスイートスポットが広いのも特徴です。
【各メーカーの主な金属製バット】
■ミズノ
キングヒッター、Vコング等
■アシックス
ネオリバイブ等
■ZETT
ゼロワンステージ、グランドヒーロー、スイングマックス等
■SSK
スカイビート、ウインドリーム等
■ローリングス
スターエース等
うちは最初キングヒッターの76㎝を買いました。3年生の後半には軽すぎると感じていました。
木製バット
木製はプロ野球や大学野球で使われるのが一般的です。
そのため、少年野球で木製バットを使用する人は非常に稀ですので、野球を始めたばかりの方は基本的に木製バットを選ばない方が無難でしょう。
前述の通り、木製バットは金属に比べて飛ばないですし、折れる可能性があったり、スイートスポットが狭いため使う人を選びます。
そんな木製バットを使う人は、技術向上を目的とした選手が多いです。スイートスポットが狭いので、しっかり芯に当てないと飛ばないため、バットコントロール向上のために練習をするには最適なバットです。
【各メーカーの主な木製バット】
■ミズノ
プロフェッショナルセレクション
■ZETT
プロモデル、スペシャルセレクトモデル
■SSK
プロエッジ
複合(FRP製)バット
各メーカーがこぞって開発に力を入れているジャンルがこの複合(FRP製)バットです。
複合バットと言われる所以はグリップ部と打撃部で素材を変更しているからです。打撃部分のみ素材を変えることで打球を飛ばす(高反発にする)ことが可能になりました。
この複合バットは非常によく飛ぶ(反発力があり、打球が速い)というのが特徴です。
金属製同様にスイートスポットが広いうえに、金属製よりも飛ぶのが特徴ですが、デメリットとしては、金属製に比べると重量が重いバットが多いです。
また、最大のデメリットとしては、価格が非常に高いです。
そのため、野球をはじめたばかりでバットをしっかりと振れない低学年にはあまりおススメできませんが、体が大きくなった高学年にはこの複合バットを購入するのがおススメです。
【各メーカーの主な複合(FRP製)バット】
■ミズノ
ビヨンドマックスレガシー
■アシックス
デュアルフラッシュ
■ZETT
ブラックキャノン
■SSK
MM18
■ローリングス
ハイパーマッハ4ORCE
少年野球用バット 素材別比較 | 金属製バット | 木製バット | 複合(FRP製)バット |
---|---|---|---|
反発力(飛び) | 飛ぶ | 普通 | 非常によく飛ぶ |
打球速度 | 速い | 普通 | 非常に速い |
スイートスポット | 広い | 狭い | 広い |
重量 | 軽い~重い | 重い | 重い |
耐久性 | 高い | 折れるリスクあり | 反発力低下あり |
価格 | 安い~高い | 安い | 非常に高い |
4年生になるとみんな複合バットを持ってるよ。レガシー 5人、ブラックキャノン 2人、MM18 1人、ハイパーマッハ 1人だよ。
少年野球用バットのバランス
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、バットを決める要素は長さ、重さ、素材の他にバランスというものがあります。
バットのどの部分に重心があるかということになります。
バットのバランス(重心)がどこになるかで、スイングのしやすさ、ボールへの力の伝わり方、バットの重さの感じ方が違ってきます。
バットのバランスにはトップバランス、ミドルバランス、カウンターバランスの3種類があります。
トップバランス
トップバランスはバットの芯から先端にかけて重心があるので、バットの遠心力を最大限利用できるバランスになります。
そのため、スイングスピードが速くなるため他のバランスより、より遠くに飛ぶため長距離バッター向きとなります。
一方、重心が先端に行くため、バットが重く感じるのがデメリットです。
そのため、力が付いてくる高学年になる頃や、同級生より体重が重く、しっかりバットを振れる子におススメなバランスです。
野球をはじめたばかりの子にはあまりおススメできません。
ミドルバランス
ミドルバランスはバットの芯を中心に重心がある一番バランスの良いモデルになります。
一般的には中距離バッター向けとされています。
トップバランスやカウンターバランスの良いとこどりのバランスのため、初めてバットを購入する方はミドルバランスを選んでおくのが無難でしょう。
野球を続けていくことで、自分に合ったバランスが見つかると思いますので、まずはミドルバランスのバットを購入することをおススメします。
カウンターバランス
カウンターバランスはバットの根本に重心があるので、バットコントロールがしやすいモデルとなります。
バットが他のバランスに比べて軽く感じるので、一般的にはアベレージヒッター向けとされています。
一方、遠心力が使えないためスイングスピードが遅くなる傾向にありますので、ボールを遠くに飛ばすのは苦手なバットバランスです。
こちらも自分がどのようなバッターなのか?ということが分からない初心者にはおススメできず、長く野球を続けていく上で、自分のバッティングの特徴が分かった際に検討するのが良いと思います。
最初トップバランスは不安だったけど、レガシーは軽いから全然問題なかったよ
2022年版 低学年向けおすすめバット
低学年向けバットのおすすめを紹介します。
おすすめの理由としては、まだ入団したばかりでバットの振り方が分からない、しっかりとバットが振れないというお子さん向けとして考えています。
そのため、ラインナップに短いサイズがあること、重量が軽いことを重視して選定しています。
1.ミズノ キングヒッター
このモデルは非常に軽量というのが特徴です。
軽量のため、しっかり振るというバッティングの基礎の基礎を鍛えるには非常に良いバットです。
実際に息子がこのモデルの76㎝を購入し使用していましたが、そのおかげで大きくしっかりスイングすることが癖づいて、今重いバットに買い替えましたが、しっかりとフルスイングできています。
ただ、非常に軽いバットのため、ボールが当たった際にしっかりとボールを押してはじき返さないと、ボールの勢いに負けてボールが飛びません。しっかりと力を加えてスイングするという練習にはぴったりです。
カラーによってサイズが違ってきますので注意してください。
■キングヒッターのラインナップ
72cm ・平均400g/(2762)ブルー×レッド/1CJFY11672
74cm ・平均420g/(0940)ブラック×ライム/1CJFY11674
76cm ・平均440g/(0327)シルバー×ブルー/1CJFY11676
2.ZETT スイングマックス
このバットは長さのラインナップが非常に多いというのが特徴です。
全てで7モデルあり、60㎝,62㎝,65㎝,68㎝,70㎝、72㎝,75㎝のラインナップがあります。
そのため、まだまだ背が小さいお子さんでも身長にに合ったバットを選ぶことができます。
また、非常に軽量のため、はじめたばかりのお子さんでも思いっきり体を使ってスイングすることができます。
最初に重いバットを持ってしまうと、体でフルスイングすることができなくなってしまうので、最初は軽量のバットを選んであげるのがおススメです。
このモデルもカラーで長さが変わりますので気を付けてください。
■スイングマックスのラインナップ
BAT75125/75cm、430g平均、Ø64mm/ブラック(1900)
BAT75122/72cm、410g平均、Ø64mm/ネイビー(2900)
BAT75120/70cm、400g平均、Ø64mm/シルバー(1300)
BAT75118/68cm、390g平均、Ø64mm/ゴールド(8200)
BAT75115/65cm、380g平均、Ø64mm/ブルー(2300)
BAT75112/62cm、360g平均、Ø56mm/イエローゴールド(5301)
BAT75110/60cm、350g平均、Ø56mm/レッド(6400)
2022年版 高学年向けおすすめバット
高学年向けバットのおすすめを紹介します。
おすすめに挙げた理由としては、ある程度練習を積んでバットが振れてきている時期ということ、体がある程度大きくなり筋力が付いてきているということを前提に考えています。
そのため、重量がある程度あり、反発力の高いバットを選定しています。
1.ミズノ ビヨンドマックスレガシー
複合バットの代表であって、最大の人気であるビヨンドマックスシリーズの最高峰のモデルがこのビヨンドマックスレガシーです。
2021年12月に少年用が発売になったばかりですが、試合をするたびにレガシーを持っている選手を見かけるほど人気かつ高性能のバットです。
我が家も発売日にこのバットを購入して、現在半年以上使用していますが非常に良いバットです。
前モデルのビヨンドマックスギガキングより30g軽量化されたにも関わらず、ギガキングより更に3.3%飛距離が伸びるという進化を果たしました。
現在2モデルがリリースされており、78㎝と80㎝でトップバランスのみです。
トップバランスのみですが、軽量化されているため非常に振りやすく、重みはあまり感じません。
バットをしっかり振れるようになれば、低学年からでも使えてしまうぐらい振りやすいので、3年生の後半から6年生までずっと使えるバットだと思います。
去年まで1本もHR打ったことなかったのに、4年生からレガシーを使って、今HR王(2022年8月現在)独走中だよ!
■ビヨンドマックスレガシーのラインナップ
78㎝・最大径/平均69mm、0950:ブラック×ゴールド、カーボン+グラス+ミズノレガシーPUフォーム、平均560g、トップバランス
80㎝・最大径/平均69mm、0950:ブラック×ゴールド、カーボン+グラス+ミズノレガシーPUフォーム、平均570g、トップバランス
実際にビヨンドマックスレガシーを購入したレビューを詳しく記事にしています。気になる方は是非読んでみてください。購入は楽天をおすすめしていますが、その理由も記載しています。
>>少年軟式用ビヨンドマックスレガシー購入レビュー【BEYONDMAX LEGACY】
2.ローリングス ハイパーマッハ4ORCE
ローリングスというメーカーは野球をはじめたばかりの方には聞きなれないメーカーかと思います。
しかし、野球関連のメーカーとしては非常に老舗で野球をやっている人であれば誰しもが知っているアメリカの有名メーカーです。
このメーカーも複合バットには力を入れて開発をしており、飛ぶバットとしての評価は非常に高いです。
特にハイパーマッハシリーズの最高峰のモデルであるこのハイパーマッハ4ORCEは2021年に誕生し飛ぶバットとして人気です。
この4ORCEの特徴は高反発であるにも関わらず非常に軽量というとことです。
前述したビヨンドマックスレガシーよりもさらに30g軽量(78㎝で比較した場合)のため、非常に振りやすいバットです。
また、バランスもミドルバランスのためレガシーと比べると体感的には軽さは30g以上に感じます。
長さのラインナップも74㎝から用意しているので、まだ低学年でパワーはないけどしっかりバットを振れるお子さんにもおすすめのバットです。
■ハイパーマッハ4ORCEのラインナップ
74㎝(510g平均)、直径:φ69.5mm、オプティックイエロー、本体/ FRP、打球部/ PU+TPU、ミドルバランス
76㎝(520g平均)、直径:φ69.5mm、オプティックイエロー、本体/ FRP、打球部/ PU+TPU、ミドルバランス
78㎝(530g平均)、直径:φ69.5mm、オプティックイエロー、本体/ FRP、打球部/ PU+TPU、ミドルバランス
3.ZETT ブラックキャノン-X
このバットの特徴は他の複合バットと違いPU(ウレタン)を使用していないことです。
他のメーカーの複合バットは柔らかい素材(PU)を打撃部に使用し、遠くに飛ばす構造でしたが、このバットは高強度かつ高い伸び特性を持つカーボン材を四重管構造にし、トランポリン運動で遠くに飛ばすという構造になっています。
そのため、他のバットとの大きな違いは打感で、打ったときに硬い印象があります(この辺の感覚は色々なバットを打ってみてわかることなので、そういうものかとして納得いただけると助かります。)
また、ブラックキャノンーXの特徴は軽量さを求めず、重たいというところにもあります。
他の複合バットは軽く軽くしているにも関わらず、ブラックーXは決して軽くなく重たいバットです。しかもトップバランスなので尚更重く感じます。
重たいバットは扱いにくい印象はありますが、重たいバットをしっかり振れるのであれば間違いなく軽いバットより遠くに飛ばすことができます。
そのため、このブラックキャノンーXは高学年の中でも体が大きくこの重たいバットでもしっかり振れる体を持ったお子さんには非常におすすめです。
中学生でも野球を続けたいとなると、バットは大人用に代わりますし、小学生のうちから重たいバットに慣れておくためにはこのバットが最適です。
■ブラックキャノンーXのラインナップ
76㎝(580g平均)、最大径/φ69.5㎜、素材/グリップ部側:FRP(カーボン)、打撃部側:FRP(カーボン)、トップバランス
78㎝(590g平均)、最大径/φ69.5㎜、素材/グリップ部側:FRP(カーボン)、打撃部側:FRP(カーボン)、トップバランス
80㎝(600g平均)、最大径/φ69.5㎜、素材/グリップ部側:FRP(カーボン)、打撃部側:FRP(カーボン)、トップバランス
まとめ
バットは自分に合ったものをしっかり使うのが、上達への一番の近道です。
ただ、どのバットを選べばよいか?というのが非常に悩ましい所でもあります。
低学年の時にはしっかりと長さと重さの合ったものを購入し、高学年になる頃にはお子さんがどのようなバッターなのかが分かるようになるので、お子さんに合った複合バットを購入してあげるのが良いと思います。
別記事でも紹介していますが、小学校1年生で入団した場合、バットの買い替えは、1回または2回になります。
その他、野球に必要な道具の選び方、購入頻度については、下記に記載の記事に掲載していますのでご興味のある方は是非読んでみてください。
>>少年野球をはじめるのに必要な野球道具【買うべき道具を徹底解説】